SFマガジン 1969年12月号

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目次

うした見通しにもとづいたものであるにちがいない。 発センターなどが、プレコンチナン計画を、成功裡 におしすすめている。その研究予算は年間三六〇億 二、四〇〇万円という金額は、もちろん、諸外国の 水 日 円相当である。 それと比較すると、ケタはずれに少ないが、しかし、 実 ソ連は、秘密主義をとっているので、実状はわか 現在の日本の海洋開発費全体の、諸外国との対比の現 状からすればかなりた幅な前進たと考えていいはずだ。 らないが、日本列島近海におけるトロール漁船団な たとえば、アメリカでは、一九六三年から一九七一一 どの動きにもあらわれているように、積極的に海洋 ン 解 〇〇水 " 年にいたる十カ年計画をたて、その間に、基礎調査費 調査を行なっていることは明らかで、おそらくアメ 図 の として四、六八〇億円、応用研究費として一一、七〇〇 リカに勝るとも劣らない費用をかけているものと思 億円、その他合計八、四二八億円におよぶ支出をぎめ タわれる。 ウ ている。 このほか、西ドイツ、イギリス、オランダ、イタ レ そして、この間に、海洋調査船を現在の約一一倍にあ リア、 / ルウェーなども、着実な海洋開発計画を持 たる一三〇隻とし、研究を五〇カ所から七〇カ所にふ っている、とったえられている。 やす。海底生活の実験は一九六四年バーミュダの海中 水 これにくらべて、日本の予算は、昭和四四年度 でおこなった第一次シーラブ計画を出発点に、第二次、 で、二四億一一、四〇〇余万円にすぎない。しかも、 第三次の計画を実施、今年一一月にはカリブ海で四人の このうち最も大きいのは水路業務および海洋気象観 オセアノート が六〇日間水中で暮すというテクタイト 測業務の予算で合計一二億一、〇〇〇万円、つぎが 計画も行なわれ、成功している。 漁業対策費の七億五〇〇万円であり、大陸棚の総合 しかも、アメリカの場合は、こうした国家機関のほ 開発にぜったい必要な開発調査研究費は一一億五、〇 か民間企業の研究開発計画が多数あり、ウエスチング 〇〇万円、海底鉱物資源開発のための、大陸棚全域 ( ウス、、、、ゼネラルグイナミ , クス、グラン、 0 ' キ基礎調査がわずか七、〇〇〇万円、黒潮調董五四〇万円という有様で、海中 ード、エッソ・スタンダードなど、電子工業界から自動車工業、航空機工業、作業船など海洋開発機器の研究開発費はゼロだったのである。 石油工業などのビッグ・ビジネスが、それそれ、海洋開発の基礎づくりであ今度の = 、ースが、こうした状況から脱けだすための動きであることを期 る海洋学的調査、海洋工業的な器具機械の開発、設備、施設の研究に、積極待する所以なのだが、じっさい、海洋開発のような国家規模のビッグ・プロ ジェクトには、掛け声だけでなく、国家が率先して動き、民間企業の立ち上 的にのりたしているのである。 また、海洋開発では、伝統をほこるフランスも、世界の第一人者といわれりをうながす、ということが最も望まれるわけである。 るジャック。クーストー大佐を中心とするクーストー研究所や、国立海洋開 sdL オ 6 包白 OÜR を A 尸 ドライチェンバー ( 高圧実験室 ) 〇〇〇〇 副室 I I I のぞき窓 7

海洋開発の必要性と、そのための海洋の基礎的調査の急務を説く声は、か は、のそき窓があり、教官はここから訓練生の作業ぶりを見て、いろいろ適 なり前から盛んで、とくにこの七力、首相の諮問機関である海洋科学技術審切なアドバイスを与えることがでぎるようになっている。 議会の答申が出されてからは、ジャーナリズムでもしばしばこの問題をとり 総工費約四億円、来年度から建設にとりかかり、約二年で完成するという あけだしたが、→般には、掛け声ばかりで、実質のともなわない空論だと評計画だ。これができれば、いま別に設計をすすめている海中作業基地の要員 する声も多かった。 もどしどし養成でき、海洋開発の大きな推進力になるはずであ だが、このところ、海洋開発に関係のある具体的な動きがつづいて見ら じっさい、海洋開発に、いまもっとも必要とされているのは、海洋の調 れ、いよいよわが国でも海洋開発に本腰をいれる姿勢ができつつある、とい 査、開発のための技術開発で、より機動力に富むより大型の潜水作業船や、 う印象が濃くな 0 てきた。その一つに、科学技術庁が最近、来年度の重要施その補助としての海洋ロポ , ト器械だが、それと同時にそうした機器や設備 策として発表した潜水シミュレーターの建設プランがある。 類を、十二分に使いこなせるオセアノートを十分な数だけそろえることだ。 潜水シミ = レーターというのは、深海と同し圧力条件を地上でつくりだすアメリカでは、一九七一一年までに、種々の海洋開発技術者を六、〇〇〇人に 模擬訓練置で、海洋開発技術の基礎がためのためのオセアノート ( 潜水科することを目標にしているが、そのなかには、相当数のオセアノートが含ま 学技術者 ) の養成に必要不可欠のものだが、従来は海上自衛隊の潜水学校にれる、と発表されている。 小型のものが一基あるだけなので、その建設が要望されていたものだった。 さて、もう一つの話題は、同し科学技術庁が、日本列島沖合の海底鉱業資 科学技術庁が計画しているのは、五〇〇メートルの深さに相当する水圧条源の調査のため、今年分として二、四〇〇万円の緊急研究費の支出をきめた 件をつくりだせるもので、従来のものよりはるかに大型で訓練人員も一回に ことである。 十人、五カ月で一人前のオセアノートに仕上けることができる。 太平洋の深海底の鉱業資源については、すでに世界各国で、種々の研究、 このシミ = レーターは、実験室に使われるドライチ = イ ( ーと潜水槽のウ調査がすすんでいるが、とくに熱心なのはアメリカで、カリフォル = ア大学 ェットチェイハーの二つの部分から構成される。ドライチェイハーは直径六 スクリップス海洋研究所が中心になり、すでに約一、〇〇〇億円の巨費をか メートル、長さ十六メートル、ウ = ットチ = イ ( ーは直径八メートル、長さりて、太平洋全域の調査をすすめているといわれている。 一一十メートルでいずれも円筒型をしている。ドライチェイハーは、海底基地 なせ、これほどの巨額の研究費が注入されるのか。もちろん、深海底に眠 の居室とおなじような加圧空気で満たされ、ウェットチェイハーの下学分に っている鉱物資源が、想像を絶するほどの大な量におよぶものだからであ は水がたたえられている。訓練生は、ドライチェイハーから、密閉式のハッ る。アメリカのコンサルティング・エンジニアとして有名なメロー博士によ チをもっ通路を通ってウ = ットチ = イ ( ーの水中 = レベーターに乗り、これれば、太平洋の海底に露出している金属塊は、一五兆トンに達し、しかも、 を操作して水中にもぐる。水中に入ったら、水をエレベーター内に導んし、 年々一、〇〇〇万トンの割りで生成されつつある、という。 同水圧にしておいて、水中に出、この中で、ルト締めとか、器躾のとり扱 これからみて、調査と採集の技術がともなえば、近い将来、海底資源の いのような水中作業のトレー = ングを行なう。ウ = ットチ = イ ( ーの外側に開発が十分に採算のとれることは明らかで、今度の科学技術庁の決定も、こ 一をルサンス・ ) 、ヤーナル 海津開の呼び声 ~ 福 ( 島正実 6

196 % VOL. 10 ′ NO. 13 DECEMBER, S F マガジン 12 月号 ( 第 10 巻第 13 号 ) \ 220 昭和 44 年 12 月 1 日日刷発行発行所東京都 千代田区神田多町 2 の 2 郵 1 0 1 早川書房 TEL 東京 ( 254 ) 1551 ~ 8 発行人早川清 編集人森、優印刷所日東紙工株式会社 ワールズ・オプ・イフ SF 誌特約 表紙岩淵慶造 目次・扉中島立靑 イラスト金森達 真鍋博楢薯八 岩淵慶造斎藤和明 マレイ・ラインスター 宙に消えた恋人を追って単身彼が飛びこんだ〃向う側の世界〃は、狡智にたけた支配 者と人狼族の君臨する恐るべき奴隷制国家だった / 異次元アクション ou- 完結篇 / 特さ 別い一気 日 ウ 記 ン 野田ム郎 美術館【 3 】ヴァン、ドンケンのニつの 作由新 サイエンス・ジャーナルー海洋開発の呼び声 【最終回】第七章宇宙の果ての物語 石原藤 特別連載カラをファンタジイ・コミック 7 セ壱」 : 0 。言窄を。 ( イす工を石森章本郎四 《海外〉福島正実 辛・でてくたあ 伊藤典夫 t-n スャナー 大伴昌ロ 生きている玩具の怪奇 地球に向って打ちこむミサイル 世 " みすて ・・こびつ′、 てれぽ